発想の転換。釣り糸メーカーから寝具メーカーへ

 

エアーウィーブは
最初は釣り糸を作る会社であり、毎年5000~6000万円の赤字でした。

しかし、2007年に事業転換し、工作機械メーカーから素材メーカーに転身。

その概要と思考をご紹介します。

株式会社中部化学機械製作所(愛知県額田郡幸田町、現・株式会社エアウィーヴ)。
同製作所が製造していたのが釣り糸の押出成形機であった。このまま釣り糸押出成形機の製造を続けていても先がないと考えた高岡は、機械から出る釣り糸状の絡まった樹脂素材を触っているうちに「この弾力のある塊は、マットレスのクッション材に使えるのでは」とひらめき、マットレスを試作していった。そして、2007年6月、マットレスパッド「エアウィーヴ」の販売を開始した。

wikiより抜粋


釣り糸メーカーである株式会社中部化学機械製作所では、
釣り糸を製造するかたわら、あるとき、釣り糸を水の中に入れて固め、緩衝材も作って売っていました。
そして、先細りの会社を懸念する中、緩衝材を改良してマットレスとして売り出そうと思いました。


最初は寝具業界に売り込んだが、最初の1か月目は2枚しか売れませんでした。

売り場がなかったので超一流に採用されることが重要と思い、実績がないなら巨人の肩を借りる方針を取ろうと思ったそうです。

以下が、選んだ巨人一覧です。

●和倉温泉 加賀屋
 一流旅館 創業116年
 36年連続1位の超名旅館・加賀屋
●JAL国際線ビジネス・ファーストクラス
●卓球の石川佳純
●フィギュアスケートの浅田真央
●東京ミッドタウン日比谷のホテル
●鮨なんばのクッション

最初1年は4000万円広告をかけて1000万円しか売れませんでした。
10人の会社なのでワンマンであり、浅田真央起用にも反対はいなかったそうです。

当時持っていたお金を全て浅田真央とのスポンサー契約に投資しました。
この、社運を賭けた契約で年間売り上げが3億円→11億円になりました。

そしてアメリカに進出。
40億近く投資したそうです。

しかし、アメリカでは反応は悪かった。
「正直言って気持ちよくないわ」
「これを700ドル(7万円)で販売します。」
「Oh!クレイジー!」

そして、さらに返品の嵐。
理由は、1枚ものでは運搬中に破損するのも大きかったためでした。

ほとんど売れず、売れても破損で返品。
1年で20億円近くの赤字。

そんなアメリカでの失敗と、社長自身が鍼灸院でうつ伏せで寝ていると苦しかった経験から、首回りを楽にすればいいと気づき、3分割マットレスを思いつきました。

しかし、3つに切ることは、社内の全員が反対しました。
そんなものは売れないと(自分以外の社員9人全員)が言いました。

ところが、百貨店の売り場で聞くと
「自然に肩が沈む気がする」
「確かにいい。腰が違う」

老舗旅館和倉温泉 加賀屋でも
「これ何?」「どこで売っているの?」と
問い合わせが来るようになったそうです
また加賀屋に来たくなる好循環が発生。お互いにウィンウィン。

そして、東京五輪の選手村で18000床(しょう)の採用が決まります。

選手一人ひとりの身長体重を測り、人工知能で判定。
そして、実際に寝心地を確認してもらうと、

「持ち帰りたいくらい気持ちいい」
「肩が痛かったが、これはいたくない」

など、選手にも大評判。


一流の寝具大手は売れているだけに
「スプリングでいいじゃん」と。
そこに、技術の革新を試みる風土がなかったとの解釈。

「常識を疑うところに開路あり」ですね。

東京五輪の選手村ベッドはいろんな学校の学生寮に寄贈して使われることになります。

生徒たちも自分の体形に合わせたマットレスに
「凄いふかふかで気持ちいい」
と好感触。

一方、
鮨なんばの紹介。

ネタ/シャリの温度が決まっている。

キンメダイ
37℃/23℃

トロ
40℃/24℃

ボタンエビ
38℃/18℃

最もおいしくなる温度を研究し、その温度になってから握るとの徹底路線。

そして、すし屋に2,3時間いて時間を楽しんでもらう間の座り心地も重要。
この鮨なんばのマットレスはいい」と、年配のお客様からも大好評。

そして、エアウィーヴは現在も大躍進を遂げている。

 


以上、最後はちょっと駆け足になりましたけど、見ていてヒントになる思考、施策、賭けの行動、
たくさんあるなと思ったのでご紹介しました。

毎週木曜日、テレビ東京系列で23:06~23:55に放送してますので、
気になったあなたはぜひ録画予約を(*ノωノ)


最後までお読みいただき、ありがとうございました(’-’*)♪

 

 

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